廻天のアルバス、めっさおもろい
最近見つけた『廻天のアルバス』という漫画を語る回。ほんとにおもしろい!
『廻天のアルバス』(原作:牧彰久、作画:箭坪幹)を見つけたのは、「サンデーうぇぶり」というアプリです。私はこのアプリのヘビーユーザーなのですが、ランキングを見るたび、上位でよく見かける作品でした。それで興味を持ち、実際に読んでみると、最初は「なんかありきたりじゃない?」と思いました。話の筋としては、魔物がいる世界で、勇者に選ばれた主人公が魔王を倒しにいくというもの。まあここまで聞くとよくある話だと思いますよね。
ただ、その勇者、他の漫画とは一味違うんです。そう、急いでいるんです!急いでいると言っても、額に汗をかきながら焦ってるわけではなく、涼しい顔で効率化を狙っているんです。ゲーム実況などで見たことがあるかもしれませんが、まさに RTA(リアルタイムアタック)のようなのです。ゲームの RTA のように、「この場所ではこの敵が出るから、こう対策しよう」「ここはこうやってショートカットしよう」と、効率よく攻略していきます。(ミスして台パンとかはしていません)
ではなぜ、そんなに効率化できるのか。それは、勇者が同じ冒険を何度も繰り返す、タイムループの中にいるからです。タイムループと聞くと、『All You Need Is Kill』のように、敵を倒そうとして失敗し、何度もやり直す展開を思い浮かべるかもしれません。しかし、この勇者、なんと魔王を倒したことがあるそうです。少なくとも序盤では、アルバス本人は「効率化に快感を求めている」と語ります。まるで RTA を楽しむために、何度も冒険を繰り返しているように見えるのです。でも、本当にそれだけなのでしょうか。この見せ方はあまりないですよね。
そして、RTA よろしく、展開の速さもこの漫画の特徴です。こういう勇者系の漫画では、地道にコツコツと仲間を集めレベルアップしつつ魔王までの道を歩むと思います。しかし、この漫画は RTA。そこらの漫画とは違います。なんと、6 話でもう魔王城に乗り込んでいるのです! 早い! では、6 話でもうクライマックスなのかと言われると、そうでもありません。そこから物語は、また新たな展開を迎えます。
タイムループの中にいるなら、勇者が圧倒的に有利にも思えます。しかし、不安な点もあります。魔族たちが以前とは違う行動を取り、中にはタイムループが起きていることに気づいている者までいるのです。順調にタイムループを繰り返し、RTA のように攻略していく中、ある考えが頭をよぎります。「このタイムループ、もう限界なのか……?」タイムループなんて便利な仕組み、何の代償もなく続けられるはずがないですよね。そうした描写が物語にたびたび現れ、そのたびに疑念が生まれます。
最短攻略が決まる爽快感に、「これまでの知識が通じなくなるかもしれない」という不安が混ざると、どうなるのか? そう、読む手が止まらなくなるのです。先の展開が気になって、仕方がなくなるのです。『廻天のアルバス』を読み始めたばかりなのに、もう最新話まで追いつき、また 1 話から読み始めている! 私も実はタイムループをしていたのでしょうか……。まあ冗談はさておき、そのくらい面白い漫画です。
そんな『廻天のアルバス』も、物語はいよいよ大詰めに差しかかっているように感じます。(2026 年 8 月 5 日時点)RTA のような魔王討伐を続けてきたアルバスの物語は、どのような結末を迎えるのか。気になる方は、サンデーうぇぶりや単行本で、ぜひ刮目なさってください。
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